子どもを持たない「子なし夫婦」。
国立社会保障・人口問題研究所の『現代日本の結婚と出産:第15回出生動向基本調査(独身者調査ならびに夫婦調査)報告書』によれば、約13.1%の夫婦が子なしの状態です。
世の中には様々な理由がある中で、我々夫婦は子なしを選択しました。
20代という早い時期にその選択をした理由について、この記事では解説します。
子なしを選択したいけど、周りの目が気になる‥‥。
子なしを選択する人ってどういう考え方なの?
以上のような悩みや疑問を持つ人は、是非この記事を参考にしてください。
結論を言うと、結婚5年目現在、全く後悔していません!
結婚5年目時点で後悔していない理由
子なしを選択したら後悔するかも……と、決断に踏み切れない方もいると思います。
ただ、私たち中山夫婦の結論から言うと、
後悔していません!
後悔するかしないか、こればかりは人によりますが中山夫婦は後悔していません。
後悔していない理由を3つ挙げます。
自分たちが納得しているから
よそはよそ、うちはうちです。
幸せの形は十人十色。
「周りが子どもを授かっているから、無理をする」
「周りが子なしを選択しているから、我慢する」
どちらの選択も後悔すると思います。
自分と夫婦の幸せは一体どういう形なのか、ぜひ考えてみたり話し合ってみたりしてください。

私も自分と夫婦の幸せを見つけて、納得するのに3年かかりました。



老後の不安や周りに流されて子どもを生み、あとで後悔をするのは無責任。
そうなる可能性があるくらいなら、現在の自分たちの選択を大事にしたい。
互いの家族の理解を得られたから
子なしを選択した以上、孫の期待をさせるのは親不孝なのでお互いの家族には事情を話しました。
結婚するにあたり、ゆうの持病を告白した時点で覚悟してくれていたのか、2人の生活を理解して見守ってくれています。



結婚前に自分の両親に「子なし」を選択することを話したのが、功を奏しています。



ショックだったと思います。
しかし私たちの選択を受け入れてくれたお互いの両親には
感謝してもしきれません
夫婦2人の時間を大切にしているから
これからの人生、家族の中で一番長く一緒に生きていくのはパートナー。
良好な関係で幸せな夫婦生活を送っていくために、2人の時間をより大切にするようになりました。


そのため、2人でも幸せだと思える生活を送っています。



このブログも共通の趣味を持つきっかけになったよね!



お互いを大切に思うから自然と笑顔が増え、
幸せに暮らしています。


学生カップル時代に考えていたこと
我々夫婦は、大学生時代からお付き合いをしています。
子なしという決断に至るまで、どのような経過をたどったのでしょうか。
子どもは欲しい
れい、ゆうの2人とも、大学生時代は「子どもは授かりたい」という考えでした。
理想の子どもの人数は1~2人。
家族で旅行をしたり、家で遊んだりといった未来を夢見て、子育ての方針も話し合ったりしていました。



れいは子ども好きだし、面倒見もいいし、いいお父さんになりそうと思っていました。



子どもの人数については意見が割れたものの、子どもの性別や性格など、希望を膨らませていました。
自立していないゆえの甘い夢だった
当時の自分たちなりに、真剣に考えていたつもりでした。
しかし、まだ学生で両親に養ってもらっていた身分。
社会人になって自立、さらには結婚生活が始まっていくと、学生時代の考えの甘さに気付かされました。


妻・ゆうが結婚してから考えたこと
以下、ゆうが結婚した時の状況と考えたことを書きます。
身体的接触が苦手
人との距離が近いと息苦しさを感じていた幼少期。
その苦手意識は大人になっても克服されず……。
手をつないだり、抱っこをしたりといった、育児にかかわる大切な動作ができないという不安もありました。



子どもの幸せな成長に必要なことができない人間なんだ、と
ショックを受けました。
しかし、自分を無理に押し殺すことはないと思えるようになりました。
自分の時間や好きなものを大切にしたい
ゆうは時間の使い方や好きなものにはしっかりとポリシーや愛着を持っています。
そのポリシーや愛着は今までの自分の人生で培われてきた自分だけのもの。
そして自分の時間や人生は誰も代わりに過ごしてくれません。


だからこそまず、自分を大切に、幸せにしようと考えたのです。
自分の幸せの形を見つめ直した時にたまたま「子なし」という選択肢が存在したのです。



私の場合はこうなった、というだけで
幸せの形は人ぞれぞれです。
子なし専業主婦の日常のついては、こちらで定期的に発信しています↓↓
夫・れいが結婚してから考えたこと
大学院進学を理由に、ゆうから2年遅れて社会人となり、れいも現実を見るようになりました。
仕事をしている以上、育児の中心は妻
ゆうは専業主婦のため、現在の我が家の収入はれいの給与のみ。
れいが仕事を辞めたら、生活ができなくなります。
育児休暇は最大2年で、その後の育児の大半はゆうが行うことは確実。
それが見えている状況で、「子どもが欲しい」とは言えません。


仕事と趣味で時間が埋まる
学生時代、考えが一番甘かったのは、時間の有限性。
1週間のうち5日出勤し、以下のようなスケジュールで生活しています。


平日の自由に使える時間は1時間半ほど。
この時間に、ブログを書いたり、取りたい資格の勉強をしたりしています。
たった一度きりの自分の人生、「自分のやりたいことを潰してまで子孫を残したいか?」と言われると、No というのがれいの回答です。
自分たちの生活にお金をつかう
時間だけでなく、使えるお金にも限りがあります。
毎月の収入は、残業代を含め、手取り35万円ほど。
それに対して、毎月の固定費は現在以下のようになっています。
項目 | 支出額(おおよその平均値) |
住宅ローン | 135,000 |
電気 | 10,000 |
ガス | 4,000 |
水道 | 5,000 |
プロバイダー | 7,000 |
NHK | 2,000 |
車のローン | 5,000 |
浄水器 | 1,000 |
貯金 | 25,000 |
合計 | 194,000 |
そこに、毎月の生活費約60,000円を組み入れると、合計254,000円。
手取りの残額は約10万円となります。
これを夫婦二人で分けるので、一人あたりのお小遣いは毎月約5万円。
この金額からお互い自分の保険や貯金、スマホ代を支払っているため、実際に使えるお金は1か月3万円ほどです。


たった一度きりの自分の人生、「自分の生活を切り詰めてまで育児にお金を使いたいか?」と言われると、No というのがれいの回答です。



固定費の見直しは少しずつ行っていますが、家のローンが大きな支出となっています‥‥。
まとめ
私たち中山夫婦は「子なし夫婦」を選択しました。
そして後悔はしていません。
それは2人が、
- 「何を大切にするか」
- 「私たちの幸せはどういう状態か」
という価値観のすり合わせをしっかり時間をかけてしてきたからだと考えています。



お互いの両親に、その価値観を共有したことも、今の生きやすさに繋がっています。
子なしを決めるかどうか悩んでいる人に、「こういう考えで選択した人もいる」ということが伝われば嬉しいです。




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