なかなか外出が難しいこのご時世。
家の中でアウトドア気分を味わってみませんか?
部屋の中でキャンプをする「部屋キャン」であれば、キャンプ道具を一式そろえなくても、手軽にアウトドア気分を味わえます。
最近では、APORITO(アポリト)というブランドが、低価格なキャンプグッズを出し始めたので、敷居もより低くなりました。
天候にも左右されず、快適かつ楽しい環境を手軽に作れる部屋キャン。
この記事を読むことで、部屋キャンの良さや必要な道具について知ることができます。
- そもそも部屋キャンとは?
- 部屋キャンに必要な道具
- 部屋キャンのメリット&デメリット
- アウトドア&スポーツブランド「APORITO」のオリジナル製品の良し悪し
そもそも部屋キャンとは?
部屋キャンは家キャンの一種
お部屋でキャンプ、略して「部屋キャン」。
似たような言葉として「家キャン」もありますが、Google先生で調べたことをまとめると、以下のような言葉の体系のようです。
- 自宅のお部屋でキャンプ=「部屋キャン」
- 自宅のお庭でキャンプ=「庭キャン」
- 自宅のベランダでキャンプ=「ベラキャン※」
- 上記をまとめて、自宅の敷地内でキャンプ=「家キャン」
※自宅のベランダで、グラマラスなキャンプを行うこと(グランピング)を指す「ベランピング」という言葉もあります。
外出が難しくなった昨今、家でのキャンプに人気が集まりつつあるため、これらの言葉が多く聞かれるようになっています。
部屋キャンは自由度が高い
「部屋キャン」、「庭キャン」、「ベラキャン」の共通点として、実施の自由度が高いことが挙げられます。
その一番のポイントは、キャンプ場の予約、キャンプ場への移動が不要であることでしょう。
思い立ったときにすぐに始められ、特に部屋キャンならば天候の心配すら不要です。
また、家にある物を汚すことなく部屋キャンに転用することができるため、限られた予算の中でキャンプを行うことができます。

と言っても、テントをはじめ、「これだけは買わないとキャンプとは言えない!」みたいなグッズもあります。
部屋キャンは難易度が低い
「部屋キャン」は実施の難易度が低いことが特長として挙げられます。
庭キャン、ベラキャンは、テントを立てられるレベルの広いスペースが必要です。
マンションに住んでいる方や、庭のない一軒家に住んでいる方はこの時点で諦めざるをえません。



我が家は一軒家だけど、テントを立てられるだけの庭が無い‥
‥。ベランダは物干し竿があるし、近所の目も気になる‥‥。
しかし部屋キャンなら、テントを立てられる部屋があればできるので、ほとんどのご家庭で可能なのではないでしょうか?



我が家はリビングにテントを立てたよ!
また、キャンプ道具が揃っていなくても、家にあるもので代用もできますし、初心者がキャンプ場で他のキャンパーさんとの劣等感を感じなくて済みます。
物理的にも心理的にもハードルが一番低いキャンプが、この部屋キャンなのです!
実際に部屋キャンをしてみた
準備したもの
すでに買ってあった物も含め、今回は以下のグッズを使って部屋キャンしました。
- テント(半年前に購入:6255円)
- ミニテーブル(半年前に購入:4950円)
- LEDランタン(半年前に購入:1430円)
- メスティン(880円)
- ステンレスマグ2個(1089円×2個)
- チキンパエリアの素(486円)
部屋キャンでは、雰囲気作りが重要。
そのため、テントは必須アイテムです。
ミニテーブルやLEDランタンについては、必須ではありません。
部屋キャンなので、お家にある物で代用もできます。無理の無い範囲で道具を揃えましょう。



今回の部屋キャンでは、キャンプ飯を食べてみたいということで、メスティン、ステンレスマグ、チキンパエリアの素を購入したよ。



最悪、テントだけでも部屋キャンは成立。
キャンプ道具があればあるほど、気分は高まります!
テントの設置
部屋キャンの主役であるテント。
我が家で使用するのは、2021年の夏に衝動買いをし、押し入れに封印していたColemanのポップアップシェードです。




Colemanのポップアップシェードの外見は、上の写真のようにコンパクト。
裏面にはベルトもついていて、持ち運びもラクラクです。
たたまれているテントをカバーから出して、丸くなっている部分を広げると‥‥ブワッ!
一気に展開し、あとは四方に広げれば、テントの完成です。



立て終わるまでに30秒もかかりません。
この後、屋外だったらペグ打ちをするはずが、部屋キャンなら必要なし!
テントの内部の装飾
テントの中を少しアウトドアっぽくしたかったので、こちらも以前買ったミニテーブルを使いました。
ColemanとCITY CREEK(niko and …のオリジナル雑貨シリーズ)のコラボテーブルです。




niko and … の店舗で一目ぼれをし、楽天市場で購入。
発売当初は非常に人気で売り切れが続いたため、夏の入荷したタイミングで衝動買いしました。
また、ミニテーブルと同時期に購入したキャンプグッズが、 niko and … のLEDライト。
安価ではありますが、光の量の調節もでき、キャンプの雰囲気づくりにピッタリな商品です。


こうして完成したキャンプサイト@中山家リビング。
アウトドア用の椅子が無かったため、座椅子でカバーしていますが、家にある物で補えるのも部屋キャンの良いところ!





椅子の他にも、おしゃれなラグとかクッションも欲しい!
キャンプ飯(チキンパエリア)の調理
調理道具
テントの中で、キャンプ用品を使って作ったご飯を食べるのも部屋キャンの楽しみの1つ。
そこで今回新たに購入したのが、APORITOのメスティンです!



メスティンとは、飯ごうのことです。
キャンプでお米を炊くと言ったらコレ。


APORITOは、2019年に生まれたブランドで、「アクティブなライフスタイルをボーダーレスに提案する」をテーマに、安価なアウトドアグッズを多数揃えています。



今回1.5合用(税込・880円)のメスティンを買いましたが、1合用(550円)と3合用(1100円)もありました。



他ブランドのメスティンだと、1500円以上はするので、安さに驚き!
今回は、APORITOのメスティンを使い、チキンパエリアを作ります。
キャンプ飯など作ったことが無い我々が見つけたのは、「“CAN”Pの達人」。
お米と混ぜて炊くとチキンパエリアが簡単に作れるというスグレモノ。




他にも、シーフードパエリア、イカスミパエリアもありました。
1缶486円と少々お高めですが、保存もきくため、非常食としても有用です。
下準備
チキンパエリアを作るにあたり、必要なものは次の3つ。
- メスティン(炊飯器)
- お米1合
- ”CAN”Pの達人 チキンパエリアの素
まずは、お米1合をメスティンに入れ、パエリアの素を入れて吸水。
約30~60分吸水とのことだったので、約40分吸水させることにしました。


ちなみに、お米は研いでいません。
汁でお米を浸し、チキンをできるだけ均等に並べて吸水準備完了です。



あとは40分間待つだけ。
その間、テントの中でコーヒーを飲んでゆっくり過ごしました。
炊飯
40分後、メスティンをガスコンロにかけていきます。
比較的小さめのメスティンなので、小さいコンロで十分。


数分するとグツグツ‥‥と中で沸騰している音が。
その音が聞こえたら、弱火にするとのことだったので、実行。



意外とグツグツまでの時間が速い!
鍋でしか炊いたことなかったのでビックリ!!
ふたの部分から、湯気とガーリックのいい香りが溢れてきました。



食欲そそられますなぁ。
さらに5分後、グツグツという音がパチパチという音に変わってきました。
この音は、メスティン内部の水分がお米に吸われて、水気が無くなったサインです。
小技として、10秒ほど強火にしてから加熱をやめると良いとのことだったので、やってみました。
これで加熱は終了。10分ほど蒸らして、いざ開封!


若干、火が弱くて水気が残っている箇所もあったものの、コゲつきもなく、おかゆっぽくもならずに炊けました。
テントでキャンプ飯!
実食
では、二人で分けるためにパエリアをお皿に取り分けようとすると‥‥



ん? これは‥‥。
何だかご飯が固そうなのです。芯が残ってしまっているかも‥‥・。
そんな不安を抱えながらも実食へ。





確かに固い‥‥。初挑戦に失敗はつきもの‥‥。
リカバリー
どうやら吸水時間が足りなかったらしいです。火加減がもう少し強くても良かったかも‥‥。
結局、メスティンから電子レンジ対応の器に移して、水を振りかけてラップしてチンをしました。
その結果、お味は‥‥



パンチがきいていて美味しい。野外の味!



期待通りのにんにく風味。
濃い味付けなので、屋外で疲れているときに最適!
次はリカバリーなしでも美味しいお米を炊きたいと思える挑戦でした。
ちなみに、後日「鮭のバターガーリックご飯」を作り、炊飯リベンジを果たしました。
キャンプと言えばコーヒー
お米の吸水中、テントの中でコーヒータイム。インスタントですが‥‥。
そこで、少しでもキャンプ気分を上げるために購入したのが、 APORITOのステンレスマグ 。


1個あたり税込1089円、赤、青、黄、緑、紫の5色が用意されています。
取っ手の部分はカラビナと言われる固定具なので、実際のキャンプではひも等に吊るして乾かすことができます。
LEDランタンを灯し、座椅子に腰を落ち着かせてコーヒーをゆっくりと堪能。
部屋キャン時間を、吸水待ちをしながらゆっくり楽しみました。





今はキャンプ場でも本格的なコーヒーを楽しむためのツールもお店には売っていたので、今度はそれを使って淹れるのもアリ!
今回購入したAPORITOブランド品
部屋キャンをはじめ、キャンプで必要な物は多くてお金が必要。
そんな消費者のお悩みに応えるかのように、APORITOは安価なアウトドアグッズを多数提供しています。
しかし、APORITOブランドは2019年に誕生したため、我々が商品を買った際、店の人に次のように言われました。



まだ出来たばかりのブランドなので、商品に不具合があったら遠慮なくすぐに教えてください。



ご親切にありがとうございます!
(でも、大丈夫かな……)
「APORITO製品は安すぎて本当に大丈夫?」
と疑問を感じている方向けに、今回使用した2種類のAPORITO製品について、レビューします。
メスティン


とにかくメスティンが880円で買えるのは安い! 当然ですが、普通に使えます!
もちろん炊飯用の目盛りもついていました。


しかし、次のようなデメリットもありました。
- 説明書の炊飯レシピが固形燃料を前提として書かれているため不親切。
- ストッパー代わりになるはずの持ち手がストッパーとしてピッタリフィットしない。
ただ、炊飯は問題なくできるので、安さ重視の方にはおススメです!



ガスバーナーや焚火で炊飯したい方は、ネット等で炊き方を調べたうえでキャンプに臨みましょう。
ステンレスマグ


スレンレスマグに関しても、安さがウリとなります。
他のメーカーさんだと、2000円以上するものが多かったですが、APORITOなら1089円!
メスティン同様、安さと引き換えに次のようなデメリットもありました。
- カラビナ(フック)を留めている小ねじが指にひっかかる。
写真からもわかるよう、小ねじの先が出ているために指にひっかかります。
ひっかかる場所次第では、指が切れることも‥‥。



自分は2本指でマグを持っていたので、その心配は無かったです。
ただ、お子様は注意が必要。
まとめ
部屋キャンのメリット
実際に部屋キャンをやってみてわかったメリットは次の通り。
- 予算的に道具が揃わなくても、家にあるものでカバーできる。
- 外は寒くても暖かいお部屋でキャンプ気分を味わえる。
- 火を使うときは手軽にガスコンロが使える。
総じて、本当に難易度が低かったです。
固かったチキンパエリアも電子レンジでリカバリーしたり、予算的に椅子が買えなかったところを座椅子でカバーでしたりと、金銭的に大変助かりました。



準備から片付けまで3時間ほどという手軽さも嬉しい。
また、他のキャンパーさんへの配慮が不要なのも良い!
部屋キャンのデメリット
デメリットについても、感じることがありました。
- テントやキャンプ飯といった、ある程度の準備が無いと、ただの家時間。
- 自然の空気、風景を感じることはできない。
部屋キャンプを名乗る以上、テントは必須です。
しかし、実際にキャンプに行く際は部屋キャン以上の準備が必要なので、それと比べると手軽です。
最大のデメリットは、キャンプの醍醐味でもある自然を味わえないことです。
部屋キャンの手軽さの代償とは思いますが、例えばテレビやプロジェクターで自然の風景を写したり、自然のBGMを流したりと工夫を凝らすことで、キャンプ気分を補うことができるでしょう。
後日、実際にプロジェクターを使って部屋キャンをしたところ、雰囲気がすごく本格的になりました。


オマケ(テントでこたつはアリ?)
余談ではありますが、こんな思いつきもありました。



テントの中でこたつを広げたら、より暖かく冬を過ごせるのでは?



こたつの中でテントは危険なのでは?
しかも部屋の中だから、火が付いたら家まで燃えちゃう‥‥。
ということで、Colemanに問い合わせてみました。



大変聞きづらい質問ではありますが、テントの中で電気こたつは使っても大丈夫でしょうか?



火気厳禁なので、こたつはご遠慮ください。
公式さんからNGをいただきました。(お手数おかけしました。)
いくら冬で寒いと言えど、テントの中での火気は禁止!
部屋キャンをするにしても、テントの外で暖房器具を使いましょう。
何事も使用方法をしっかり守って、安全な部屋キャンをお楽しみください!
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