100年以上の歴史を持つ東京ステーションホテル。
ホテルの2階に位置する「バー&カフェ カメリア」は、お酒だけでなくノンアルコールや食事も充実しており、様々な利用者の期待に応えられるお店となっています。
カメリアは伝統ある東京ステーションホテル内のお店ということで、メニューやその価格帯、ドレスコードが気になる方は多いのではないでしょうか?
この記事では、東京ステーションホテルに10回以上宿泊している中山夫婦が、実際に行ってわかったことを解説。
実は、お酒が飲めなくても楽しめるメニューが非常に豊富です。
高級ホテルにふさわしいバー&カフェ
東京駅舎が舞台で、日本屈指の三ツ星ホテルである東京ステーションホテル。

ホテル内には10以上のレストランが点在し、その中の1つがこの記事で紹介する「バー&カフェ カメリア」です。

宿泊者でなくても利用できる
同じホテル内レストランの「ロビーラウンジ」と比べ、カメリアはホテル内の2階という非常にわかりづらい位置にあります。
宿泊者であれば、部屋のカードキーを使うことであまり迷うことが無いのですが、宿泊者でない場合には丸の内南口にある専用入口から入る必要があります。

ホテルのフロントに行くと遠回りになってしまうため、気を付けましょう。

宿泊とのセットプランもある
宿泊者でなくても利用はできるものの、やはり宿泊とのセットがおすすめ!
帰り道のことを考えずに、カメリアでの食事やお酒を楽しむことができます。
東京ステーションホテルでは、多様なプランが随時用意されているため、カメリアでのディナーが含まれる宿泊プランを狙ってみましょう。

他のレストランでのディナー付きプランもあるので、食べたいものや行きたいお店に合わせてプランを選びましょう。



宿泊プランを選ぶなら、
コース料理なら予約も可能
カメリアは予約なしで入店することができるものの、席数が20ほどしかなく、平日の夜ですら待ち時間が発生することがあります。
そのため、時間通りに確実に利用するためには予約が必要となってきます。
しかし、予約ができるのはコース料理のみなので、注意が必要です。



店の外には「パサージュ」と呼ばれる席が20ほどあるものの、こちらは完全予約制。



宿泊とセットの場合でも、時間の予約が可能です。
宿泊プランについてもコース料理しか無いので、当日の気分でメニューを選びたい場合には、予約無しで行くしかありません。
ディナーなら、18:00前には入店しましょう。
メニューが非常に豊富
「バー&カフェ」を謳うカメリアは、ドリンクメニューもフードメニューも充実。
東京ステーションホテルというブランドのため、値段がどれもお高いものの、どのメニューも上品で満足度の高い品質となっています。
ここでしか味わえないカクテル
まずはカクテル。
バーテンダーがシェーカーを使って、極上の一杯を作ってくれます。




これらのメニューに加え、東京ステーションホテルでしか飲めない限定のお味も。





名前がとにかくおしゃれ。
ちなみに、杉本さんはホテル内のバー「オーク」のバーテンダーだそうです。館内ツアーでも紹介されるほど。
また、季節限定のカクテルもありました。


ビールやワイン、ウィスキーまで
カクテル以外のお酒も充実。











25年もののお酒があることにビックリ!!
飲めない人はモクテルがおすすめ
お酒が飲めないという人は、モクテルを注文することで、バーの雰囲気をしっかり味わうことができます。







行った日の「本日のスペシャルモクテル」はカルピスフィズでした。
自分は「T.S.H」を、ゆうは「シンデレラ」「パイナップル&マンゴー」を注文。(後述)
他にも、ソフトドリンクやコーヒー、紅茶などまで揃っています。


コースだけでなく単品メニューも充実
公式サイトでは、コースメニューしか載っていないものの、お店のメニュー表には単品メニューも掲載されていました。




お酒のおつまみ的なメニューから、しっかりと1食分になるものまで様々。
量については、今度宿泊する際に確かめてこようと思います。
実際にコースメニューを味わってみた
今回は、
館内ガイドツアー&和牛を楽しむディナー付きプランでの予約
今回、中山家が利用したのは「【東京駅とホテルの歴史に触れる】館内ガイドツアー&和牛を楽しむディナー付き<1日1組限定>」というプラン。
17:30にカメリアに集合し、30分ほど館内の様々な見どころを見学した後に、カメリアで実際にディナーを食べました。
メニューとしては、以下のような肉づくしコース。


宿泊でなくても、同じコースを予約することができます。
ドレスコードはスマートカジュアル
公式ホームページには明記されていませんが、服装はスマートカジュアルがふさわしいです。
カメリアの奥に、ドレスコードを設けているレストラン、「ブラン・ルージュ」があるので、過度にカジュアルな服装だと目立ってしまうでしょう。
カメリアでお酒や食事を楽しんでいる方はきちんとしている服装であることも多く、カメリアの雰囲気とちぐはぐにならないためにもスマートカジュアルをおすすめします。




ちなみに、靴は茶色い革靴と黒いヒールでした。



ネクタイまでしている人は少なかったものの、仕事帰りの人達なのか、男性のスーツ率は高かったです。
モクテルがとにかくおしゃれ
2人ともお酒が得意ではないため、モクテルを注文。
せっかくなので、「T.S.H.」(Tokyo Station Hotel)をセレクト。


この青色は、ステーションホテルのカラーを模した色となっています。
マスカットのさっぱりとした甘さ、ココナッツの香りがクセになる一杯。
また、ゆうは「シンデレラ」と「パイナップル&マンゴー」をセレクト。


「シンデレラ」は、オレンジの酸味とパイナップルの甘さが絶妙なハーモニーを生み出しているモクテルです。
甘すぎず、かといって酸っぱくて飲みづらいわけでもなく、どんな料理にも合う味だという印象を受けました。


「パイナップル&マンゴー」はその名の通り、パイナップルとマンゴーを合わせたトロピカルな味。
甘くて、コクのある味なので飲みごたえはバッチリ。
肉づくしのコース料理
「和牛を楽しむ」というコンセプト通り、まさに肉づくしのメニューでした。
どの料理も和牛の旨味をじっくり堪能できて大満足。
和牛コールドビーフ カルパッチョ仕立て


ローストビーフのような前菜です。
マスタードとマヨネーズを合わせたソースはさっぱりで、マスタードの苦味が大人の味わい。
お肉は赤身でありながら脂も程よく入っていて、ソースの相性もバッチリでした。
みずみずしい野菜と合わせて爽やかにいただく一品です。



前菜から嬉しいお肉。ローストビーフ系統特有のパサツキが全く感じられませんでした。
和牛と季節野菜のポトフ


ブイヨンと野菜、そして牛肉のエキスが調和したスープ。
そしてそのスープでコトコト煮られた野菜とお肉がゴロッと入っているポトフでした。
何種類もの旨味が合わさった深みのあるスープをしっかり吸った野菜は、噛めば噛むほど美味しさが口の中に広がります。
お肉はホロホロに柔らかく、スプーンがスッと入るほどで、とても驚かされました。
一口サイズですが、旨味が凝縮されていて存在感は十分。
東京ステーションホテルお馴染みの焼印入りのパンもサーブされます。



ただのポトフと侮るなかれ。
こちらもマスタードが隠し味で美味しかったです。
和牛ボロネーズパスタ


和牛の挽き肉がふんだんに使われたボロネーズソースのパスタです。
香味野菜や人参とじっくり煮込まれた挽き肉は旨味たっぷり。
香味野菜の香りが、牛肉の雑味や臭さを消していて飽きの来ない美味しさです。
使われているパスタは「カサレッチェ」というシチリア発祥のショートパスタ。
ねじれた形状が特徴的で、そのねじれた溝にソースがよく絡んでいて、美味しく食べるための工夫が凝らされていることが分かります。



マカロニとはまた違った食感。表面積が増えてソースが絡む分、ソースが主役に感じられます。
和牛ローストビーフの創作寿司3種


美味しいパスタで気分はイタリア……となっていると、次は創作寿司で心は故郷日本へ。
ローストビーフがドーンとのったお寿司が3種。
山形あけがらし、大根おろし、からし味噌の3種の薬味がそれぞれに乗っていて、まったく違う味わいになっています。
口の中をさっぱりさせてくれつつ、牛肉の旨味を引き立てていました。



シャリにゴマが混ぜてあったことで、風味がより豊かになっていました!
和牛食べ比べステーキ


左から、ミスジ・内もも・バラ・ザブトン・イチボの5種。
それぞれ2枚ずつ食べることができます。
右には岩塩やわさび醤油、かつお節入りの薬味などがついているため、自分の好きな味付けで食べることができます。
ちなみに、おすすめは岩塩。
肉本来の甘味を十分に味わうことができるでしょう。



同時にサーブされるフライドポテトも極厚。
ロビーラウンジで提供されるものと一緒で、じゃがいもの甘さが引き立っています。
選べるデザートとコーヒー


デザートは季節のジェラート、ニューヨークチーズケーキ、そしてカメリア特製プリンの3つから選べます。
「カメリア特製」という言葉に惹かれて、2人ともカスタードプリンをチョイス。
季節のフルーツをあしらったプリンはカスタードがとても濃厚。
カラメルはほろ苦く大人の味。
バーとしてのカメリアの雰囲気にピッタリでした。



濃厚なカスタードプリンに、ほろ苦いカラメルソースが織り成す味は、まさに「大人の贅沢」という言葉を想起させます。
とにかく美味しい!
ホスピタリティあふれる接客に心を掴まれる
カメリアでもホスピタリティあふれる接客は健在。
事前にアレルギーや苦手な食材の確認をしてくれて、食べられないメニューは別の食材にできるだけ差し替えてくれます。
対面でしっかりとアレルギー食材の確認をしてくれるので、安心して食事ができるのはとてもありがたいです。
可能な限り、選択肢を減らさず、料理を美味しく食べてほしいという心意気や愛を感じます。
また、記念日であることを事前に伝えると、デザートに記念日を祝福するプレートを添えてくれたり、記念撮影をサポートしてくれたりと、ここでもゲストへの心遣いが。
さりげなく、けれどもぬかりなくゲストにベストを尽くす東京ステーションホテルのおもてなし精神を随所に見ることができました。



デザートと出てきた「Wedding Anniversary」の文字に感激。
行けばいくほど、東京ステーションホテルの虜になっていきます。
まとめ
伝統ある東京ステーションホテルの高級感はそのままに、ゲストが気軽にお酒や食事を楽しめる「バー&カフェ カメリア」。
価格は少々高いものの、相応の上質なメニューが豊富で、お酒はもちろんノンアルコールのカクテルまでドリンクも幅広く揃っています。
東京ステーションホテルを訪れる際には「バー&カフェ カメリア」でゆったりとした上質なひとときを楽しんでください。


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