100年以上の歴史を持つ東京ステーションホテル。
その直営レストラン「ブラン・ルージュ」には、どんな格好で行けばよいのでしょうか?
東京ステーションホテルに年2回宿泊している中山夫婦が、「ブラン・ルージュ」のメニューやドレスコード、雰囲気を解説。
この記事を読むことで、大切なディナーの前に向けた心の準備をすることができます。
- ドレスコードはスマートカジュアル(具体例あり)
- ゆったりとお料理を楽しめる、落ち着いた雰囲気
- 「ビタミンたっぷりでカラダが喜ぶ爽やかな”和”のフレンチコース」の詳細
- サービスの水準がとにかく高い
- ワクチン接種券提示やホテルの宿泊でおトクに!
予約から入店まで
予約までの経緯
2021年10月31日に4回目の結婚記念日を迎えるにあたって、毎年この時期に東京ステーションホテルに宿泊しています。

ディナーは毎年特別なものをいただこう、ということで今年も記念日に合ったレストランを探していました。
そうしたら、なんと!! 宿泊する東京ステーションホテルの直営レストランやバーで使えるクーポンがあったのです。(後述)

「ブラン・ルージュ」でディナー♪
ということで今回のディナーは「ブラン・ルージュ」に決まりました!
我々は公式サイトで予約をしましたが、「



プランによっては、「一休」経由のほうがお得です!
ドレスコード
公式サイトには、ドレスコードについて以下のように記載されていました。
スマートカジュアル(男性のショートパンツ、ランニングシャツ、サンダルでのご来店はお控えください)
https://www.tokyostationhotel.jp/restaurants/blancrouge/



じゃあ、具体的にどんな格好をすればいいのさ……。
おしゃれには疎い中山れい氏。
おしゃれの基本は抑えていると自称する中山ゆう氏に確認をしながら、服装を決めました。
当日、着ていった格好はこちら。
れい(♂・28歳) | ゆう(♀・29歳) | |
上半身 | ・白黒のネルシャツ ・灰色のジャケット | ・ネイビーの七分袖ワンピース (防寒用で薄手のストール) |
下半身 | ・モスグリーンのコットンパンツ | |
靴 | ・ブラウンの革製ローファー | ・ブラウンのスウェード素材のパンプス |
後ほどのデザートのところで、座った状態ではありますが、当日の服装を写真に収めています。



男性はスーツの方が半分、れいさんのようなスマートカジュアルが半分でしたね。



女性はワンピース系が多かった印象。
雰囲気
無事服装も決まり、大人を繕って入店した中山夫婦。
名前をスタッフに告げると、テーブルまでご案内。
そして、お客1人につき、1名のスタッフさんが椅子を引いてくれるという手厚い歓迎。



さすが一流レストラン。そういった待遇に慣れていないので、戸惑ってしまいました。
テーブル間の距離も空いているため、他のお客さんの会話はほとんど聞こえません。
総じて、大切な人との会話を楽しめて、ゆっくりとお料理を味わえる、落ち着いた雰囲気です。
コースメニュー
今回の予約していたメニューは、「ビタミンたっぷりでカラダが喜ぶ爽やかな”和”のフレンチコース」。
11月15日までの期間限定で、消費税・サービス料込みで10000円のコースです。
ちなみに、テーブルに置いてあったメニュー表には、「秋風~Akikaze~」と書かれていました。


出てきたお料理を一品ずつ紹介していきます。
「シェフからのはじまりの一品」
小さなお重のような四角い器に、小さくカットされた様々なお野菜が並び、それぞれの野菜に合うソースが少しずつ添えられています。彩りが豊かで、コースの始まりにピッタリ。
奥にあるお料理は、一口サイズのパンにお魚とクリームチーズが挟んであり、指でつまんでいただきます。





甘みのある野菜には酸味強めのソース、さっぱりした野菜にはコクのあるソースが合わせられていてバランスが取れています。



野菜は歯ごたえがあり、それぞれにピッタリのソースが嬉しい。
まさに高級な「野菜スティック」(←失礼)
奥の一口サンドは、対照的にサクサクした軽い食感でおいしかったです。
「高知県宿毛(すくも)より直送 鮮魚の炙りマリネ 柚子香味」
昆布〆されたお魚の皮をしっかりと炙ってマリネにした一品。柚子の香りが爽やかです。
添えられているパンには「TSH」の焼き印が!!
こういうこだわりが嬉しい。白くフワフワのパンです。





マリネにされたお魚は皮も香ばしくて美味しい!
お野菜と合わせていただくとよりサッパリ。
高知は柚子も有名ですね。



スタッフさんの「パンには……」の説明で、興奮!
「TSHだ」と言ってしまいました。
Tokyo Station Hotel の頭文字です。
お酢の酸味がパンで和らぎます。
「牛蒡(ごぼう)とマッシュルームのスープ トリュフ風味」
牛蒡とマッシュルームのポタージュにふわふわと泡立てたミルクを乗せて、トリュフのオイルをそっと垂らした一品です。


ここでまさかの事実を告白します。



キノコ、苦手です……。
はい、そうなのです。
秋のメニューなので、仕方ないことは承知のうえで予約をしたのです。
後述しますが、事前にスタッフさんとこういったやりとりをしています。



アレルギーや苦手な食材はありますか?



……。ありません。
キノコが主役級のこのコースを予約しているのに、「キノコ苦手です」なんて言えないじゃん!!
そのため、食べられるかドキドキしながら、少しずついただきました。



キノコは匂いから苦手ですが、このスープはゴボウがかろうじてキノコの匂いを抑えてくれています。
味自体も、確かにマッシュルームっぽさは生きているものの、 ゴボウの勝利。
ありがとう、 ゴボウさん♪



ゴボウのシャッキリとした香りが鼻に抜けていて、思ったよりも臭くありません。まろやかなスープにトリュフオイルの香りでパンチを加えています。
「蒸し鮑と帆立貝のソテ 秋野菜添え」
アワビとホタテのソテーです。秋野菜はビーツや芽キャベツのようなものが添えられています。
ソースはバターと醤油を合わせてあるとか…。


パンもソースを塗った状態で登場。
先ほどの白パンではなく、雑穀系でしっかりとした歯ざわり。



これ……ナス……?



いいえ、アワビです。
英語の教科書にありそうな問答。
れいは貝も苦手なので、アワビをよくわかっておらず……。
確かに黒っぽい部分と白い身の部分がナスに似ている。



アワビは蒸してもこの大きさ!
身もしっかりしていてプリプリ。
貝の歯ごたえが好きなので嬉しい。



蒸してあったので、アワビもホタテも食べられました。
個人的には添えられていた長ネギがトロトロで美味。
パンも先ほどと違って、オリーブオイルの香りが高級感を出していました。
ゆうメインディッシュ「フランス産ホロホロ鳥のロティ セップ茸入りソース」
メインディッシュは以下の6種から選べました。(お料理によっては追加でお代がかかります)
- フランス産ホロホロ鳥のロティ セップ茸入りソース
- 黒毛和牛 ステーキと赤ワイン煮込み<二種の味わい>(+¥1000)
- 仙台牛フィレ肉のステーキ フランス産トリュフ香ポートワインソース(+¥4500)
- いわて牛のサーロインステーキ 本わさび添え ジュ・ド・ジャポネーズ(+¥4500)
- フランス・ビュルゴー家 シャラン鴨のロティ ソースグランヴヌール(+¥2500)
- 蒸した天然蝦夷鮑と三崎直送 鮮魚のグリエ 赤ワインバターソース エストラゴン風味(+¥4000)
ゆうが選んだのは、秋を感じられるキノコソースのメニュー。


漢検を勉強している中に「珠鶏」という熟語が登場します。これが「ホロホロ鳥」。
是非食べてみたいと思い選びました。セップ茸がゴロゴロ乗っています。



ホロホロ鳥は思っていたよりあっさり目。皮はコクのある味わいです。セップ茸がどういうキノコなのかはわかりませんが、結構味と香りが強く、前へ前へと出てくるタイプのキノコでした。ホロホロ鳥があっさりとしているので、ケンカをせずに味に奥行きやコクが生まれて、とても美味しかったです。
ちなみに、ホロホロ鳥はキジの仲間で、日本ではほとんど飼育されていない鳥です。
セップ茸というのは、「ポルチーニ」「ヤマドリタケ」と呼ばれている香りが強いキノコのようです↓
れいメインディッシュ「黒毛和牛 ステーキと赤ワイン煮込み<二種の味わい>」
キノコが苦手なれいが選んだのは、黒毛和牛のステーキ。
「セップ茸入りソース」が危険だったので、1000円で確実に食べられるものに変更しました。


<二種の味わい>ということで、左はわさびと醤油でいただけるサッパリとした味わい、右下は濃厚なビーフシチューです。
右上に見えるのは、ゆうのホロホロ鳥にも別添されていた温野菜。
左下のバジルソースと合いました。



やっぱりお肉ですよ!
わさび醤油をつけなくても、肉が甘い。
ただ、ここまでいろいろと食べてきたので、メインディッシュの量に圧倒されました。
「秋のスペシャルデザート」
「フランス産フロマージュ取合せ」との選択式でしたが、2人とも秋のスペシャルデザートを選びました。


ホワイトチョコには、
結婚4周年おめでとう
のメッセージが!!



嬉しくて泣きそうになりました。
プレートに乗っているのはマロンのムースとシャインマスカットのブランマンジェです。
ハロウィン当日だったので、デコレーションもハロウィン仕様でかわいい。
ムースにかかっているのは、アプリコットソースですが、アンズが苦手というと、ラズベリーソースに変えてくれます。



ブランマンジェの器の一番上にはレモングラスのシャーベット。
レモングラスを味わうことってないのでビックリしましたが、爽やかでスッキリとした香りが、食事の余韻を邪魔せずにサッパリと口の中をととのえてくれました。



ムースがフワフワで栗の味が濃厚。
ステーキの脂もいつの間にかサッパリしていました。
「コーヒー 紅茶と小菓子」
秋のスペシャルデザートと同時に、小菓子もいただきました。


マドレーヌやマカロン、いちじくのケーキにチョコレートです。
そして、コーヒーか紅茶は選べて、出てきたコーヒーは高級感あふれる器に注がれていました。





マドレーヌはバターの香りが濃厚で、中もしっかり詰まっているのでお腹がさらに満たされました。
コーヒーとよく合う!
さまざまなサービス
記念のフォトカード
デザート中にスタッフの方から声をかけていただき、



よろしければ、お写真をお撮りしましょうか?
ということで、お願いしちゃいました。
実際に撮っていただいた写真がこちらです。


わざわざカーテンまで開けてくれて、その心遣いが嬉しかったです、
しかも、お会計のときまでに印刷をして、フォトカードに仕上げてプレゼントしてくれました!
写真の上には、「Blanc Rouge」の文字もしっかり入っています。(以前行った時には日付も書いてくれました)


お料理も待つことはほどんどありませんでしたし、こういったサービスの速さも超一流です。
メッセージプレート
予約の際に、以下の要望を入力することができます。


ここで入力をしておけば、一緒に行く相手を驚かせることができます。



驚かせることができました( ̄▽ ̄)
スタッフさんの説明がていねい
どの料理についても、サーブされる際にスタッフさんが細かく説明をしてくださいます。
好奇心旺盛なゆうが、使われている食材に関する質問をした際も、丁寧に答えてくださいました。
また、事前にアレルギーと苦手な食材についても聞いてくださるので、デザートのソースを変更してくださる等可能な限り対応していただけます。
東京ステーションホテルの宿泊とセットでお得
今回、我々は東京ステーションホテルに、以下の「ステイケーション トク割りプラン」で宿泊をしました。


/2022年3月31日まで\
このプランでは、5000円のホテル利用券(当日の宿泊以外に使える)が付いていたので、ブラン・ルージュで使うことができました。
「特別ペアディナー付きプラン」などもあるので、宿泊も考えている方はレストランの予約前に見てみることをおススメします。
ワクチン接種済証でお得
会計をする際に、新型コロナのワクチン接種済証を提示すると、「ホテル共通利用券」がもらえます。
東京ステーションホテルでは、宿泊のみならず直営レストランも対象でした。


/こちらも 2022年3月31日まで\
ご利用金額に応じて、最大10%分のクーポン券がもらえます。
- 5000円以上 10000円未満 → 500円クーポン1枚
- 10000円以上 15000円未満 → 500円クーポン2枚
- 15000円以上 20000円未満 → 500円クーポン3枚
- 20000円以上 25000円未満 → 500円クーポン4枚
- 25000円以上 30000円未満 → 500円クーポン5枚
- 30000円以上 → 500円クーポン6枚
しかも、このクーポンはその場で使うことができます!!
そのため、中山夫婦の場合、 以下のような会計となりました。
コース料金(10000円×2人) | 20000円 |
オプション料金(黒毛和牛) | +1000円 |
5000円のホテル利用券 | -5000円 |
合計金額 | 16000円 |
ホテル共通利用券(500円×3枚) | -1500円 |
支払った金額 | 14500円 |
黒毛和牛のステーキまで食べたのに、2人で15000円超えなかったです。
ステーションホテルで挙式をしているとさらにお得
こちらはレアケースになってしまいますが、東京ステーションホテルで結婚式をしていると、「Home Coming Party」への招待状が年に1回届きます。
昨年と今年は、社会情勢からパーティーは中止となり、その代わりに以下のようなお手紙が届きました。


お好みのドリンクを1名様につき1杯、2名様までプレゼントいたします



シャンパーニュで



ジンジャーエールで



夫はソフトドリンクかーい。
そして、妻は飲むんかーい(;・∀・)
一流のスタッフさんなので、顔色一つ変えずに注文を受けていましたが、ツッコミ満載の乾杯となりました。
まとめ
今回は4周年記念ということで、背伸びをしたディナーでしたが、様々な割引の恩恵を受けられたので金額的には6500円の割引き。
どのお料理もしっかりとした量で、サービスも行き届いていたため、お腹も心もいっぱいです。
他のお客様たちも贅沢な時間を味わいに来ているので、お料理の写真を撮る際にはスタッフさんに撮ってもよいかを伺うのが良いと思います。
カップルや夫婦の記念日や、大切な人のお誕生日、結婚前の両家顔合わせなどの大切な場面の食事で、是非ご利用ください!



大切な場面でのディナーで、5つ星ホテルのレストランが1人10000円ほどで食べられるなら安い!
お料理だけでなく、レストランのサービスや雰囲気込みの値段と考えておきましょう。



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